「こんな日弁連に誰がした」の著者である、大阪の小林正啓先生がお書きになられた記事「たたかえジンケンマン」があまりにも今の日弁連をよく表していて、読み物としても秀逸なので、ここにでてきた「ジンケンマン」というキャラをお借りして(小林先生すみません)、
「もし仮に”ジンケンマン”が、横領被害にあって困っている依頼者に、現在議論中の依頼者保護給付金を渡すとき、どんなことがおきるか」
というテーマで、私なりにまとめてみました。
稚拙ですがご笑覧ください。
題して「ジンケンマン、いらいしゃくんにおみまいきんをわたす」
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わるいべんごしが、いらいしゃくんのおかねをくすねました。
ないているいらいしゃくんに、ジンケンマンは、そっと「おみまいきんだよ。」とおかねを差し出しました。
ジンケンマンはいらいしゃくんにそっと「少しでも払っておかないととおもってね。好意みたいなもんですわ」と耳打ちしました。
すると、”ぜいむしょまん”がやってきてこういいました。
「それって、”いちじしょとく”っていうんだよ。いらいしゃくんのねんしゅうは、おみまいきんの500まん、おきゅうりょうの410まんとあわせて910まんえんだから、910まん✕33%-1,536,000円だから1,467,000円。
よって、このばで1,467,000円をみみをそろってしはらってください」
いらいしゃくんは、ぜいむしょまんに「とられたぶんは、けいひけいじょうできないんですか」とたずねました。
すると、ぜいむしょまんはげきどして「できるわけないやろがこのダボが。」といいはなちました。
いらいしゃくんは、しかたなさそうに、1,467,000円を、おみまいきんからだし、ぜいむしょまんはそれをうばうようにしてもっていきました。
じつは、いらいしゃくんが、わるいべんごしからとられたおかねは、1100まんでした。
いらいしゃくんがジンケンマンに「あと600まんは?」とたずねました。
すると、ジンケンマンは「でません。」と答えました。
いらいしゃくんは「んなあほな。おこるでしかし」と慨嘆しました。
しょうがないので、いらいしゃくんは、あと600まんえんをめぐって、おみまいきんをだしてくれた”べんごしかい”を相手取り、”かんとくぎむいはん”をりゆうに、さいばんをおこしました。
さいばんのためのべんごしひようは、おみまいきんからだされました。
ジンケンマンが、好意だといってわたしたおみまいきんは、”べんごしかい”からのおかねなのですが、こんどは、あべこべに、そのおかねで、”べんごしかい”がさらにおかねをとられちゃうかのうせいがあるのだとか(おみまいきんや”べんごしかい”にくわしいべんごしさんのコメント)。
さて、いらいしゃくんは、600まんをとりかえすことができるのでしょうか・・・?
ふくおかちほうさいばんしょ へいせい28ねん10がつ27にちのはんけつに、ようちゅうもくでございます。
それにしても、ジンケンマンのがんばりとおみまいきんにもかかわらず、いらいしゃくんのいかりは、とどまるところをしりません。
いらいしゃくん「おれのかねをくすねた、わるいべんごしはどこにいったんだ!!」
ジンケンマン「はさんてつづきかいしけっていがでました。」
いらいしゃくん「どういうことやねん。」
ジンケンマン「これで、わるいべんごしは、べんごししかくをなくしたので、べんごしじゃありません。よって”べんごしかい”はこれいじょうのちょうさできません。すんまへん。」
いらいしゃくん「まじかよ」
 おみまいきんは、「しみんのしんらいかいふくのため」のせいどだそうですが、これで、いらいしゃくんのしんらいは、かいふくしたのでしょうか・・・?
まじめなジンケンマンは、それでも「なんもせんよりマシやろ。」とコメントしました。
ついでにジンケンマンはこうもコメントしました。「いくばくかのしんらいかいふくになってるんだ。」
いらいしゃくんのきもちは、ジンケンマンには、わからないようです。