「この仮想通貨がすごい!」「時価総額〇千億円に!」「今買ったほうがいいですよ!」こういう勧誘を受けたら・・・

古今東西、何らかの「運用」を謳った利殖話は、枚挙にいとまがありません。
その「運用」には、過去にも様々な「ネタ」が使われてきました。
これまで、投資には、いろんな「プロジェクト」などが「ネタ」として使われましたが、現在トレンドの「ネタ」は、なんといっても、「仮想通貨」だと思います。
仮想通貨をネタにした投資が、これまでの「ネタ」と異なるのは、登場人物が多いことです。
その結果、さまざまな登場人物が出てくるので、投資家側が、その時点でわけわからなくなってることがおおいです。
また、「仮想通貨」というマジックワードに惑わされやすいのも特徴です。「仮想『通貨』」という響きに、通貨としての高い価値を想起させられ、信用していまいやすいのだと思われます。
そのため、しばしば、投資詐欺や、その周辺問題(金商法関連の問題)において、仮想通貨がクローズアップされることがあります。
仮想通貨自体は、詐欺でもなんでもなく、れっきとした「通貨」の一種ではある(商品との交換性等を持つ)のですが、その仕組みの複雑さと、先進的なイメージがあいまって、投資詐欺の「ネタ」にされやすいのです。

チェックポイント

そこで、上記の勧誘を受けた場合には、少なくとも、下記ポイントをチェックしてください。
①まず、勧誘やお金集めする人たちの役割分担・責任分担を具体的明確に分析すること。
②金商法上の許認可を得ているかを必ず確認すること(金融庁のHPに出ている)。
③運用がなされているなら、運用が具体的にどのような流れでされているかのフローをきちんと確認し、裏を取ること。
④運用において、仮想通貨、何らかのプロジェクトが介在するのが常態なので、それらのお金の流れが「実在する」かどうかを確認すること。
 
これらが全部そろっていなければ、まず地雷と見ます。
おそらく、②あたりでほとんどストップするんじゃないかなと。
 
証券会社や投資顧問会社などは、④がちゃんとしているのが普通なので、チェックする手間が省ける(というよりそこをチェックしなくてはいけないようなところは、素人の方にはおすすめできない)

過去にあった投資詐欺における典型エピソード

投資詐欺が行われる場合、こういうことが行われることが多いです。
・やたら宣伝が華美(羽振りの良さを見せているのでしょう)
・タレントがやたらと出てくる(安心感を与えようとしているのでしょう)
・大学教授とか言う人がやたらと「推薦」する(オーソライズしようとしているのでしょう)
・一部、本当にお金(利金)が返ってくる(賭け事と同じで、最初は負ける、そうして信頼を得てその後ごっそり投資させてトンズラ)
いったん取られると、回収を図るのは結構大変です。
上記チェックリストを中心に、注意するにこしたことはないと思います。